株式会社モーションアクター YouTubeチャンネル 【The best Japanese sword ⑦~making process~《日本刀ができるまで 刀鍛冶編》 】
モーションアクターやスーツアクターとして業界の先頭を走り続ける杉口秀樹が、埼玉県に鍛刀道場を構える『刀王』こと川﨑晶平 刀匠へ、一振りの刀を作って欲しいと願い出た...!!晶平刀匠は現代に於いて相州伝(そうしゅうでん:刀伝播の五箇伝の一) を伝える刀鍛冶のうち、もっとも高い極みに達している一人として評される名匠。その名匠が、作刀工程の公開を快諾してくれた 事から、この動画シリーズの制作はスタートしました! この動画シリーズは、杉口が晶平刀匠へ依頼した刀の制作過程...鉄の塊が美しく研ぎあげられた日本刀の姿へ生まれ変わる迄 と、さらに杉口が、出来上がったその刀を用いた演舞を披露するまでを追う、これまでになかったドキュメンタリーです。
【主な登場人物】
杉口秀樹 ( Hideki Sugiguchi ): 株式会社モーションアクター代表。
「SUG-AFTRA stunt performer」。日本 XMA 界の第一人者。モーションアクター歴 20 年のベテラン。 驚異の身体能力でハリウッド含め国内外の作品に多数出演。出演作品は下記リンク先をチェック!
川﨑晶平(Akihira Kawasaki):刀鍛冶
現在相州伝(そうしゅうでん:刀伝播の五箇伝の一)を伝える刀鍛冶のうち、最も高い極みに達している一人として評 される名匠。
第7回は刀の寸法を決める『素延べ(Sunobe)』から『火造り(Hizukuri)』、つまり刀のスタイルを作る工程です。刀の格好良さを左右する『切っ先(Kissaki)』もこの段階で成形します。ほぼ全て、手鎚だけを用いた作業です。晶平刀匠の高い技術力を楽しめる回ですよ。
【今回の見どころ】
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晶平刀匠と杉口による、これまでの工程の振り返り。2人の関係性が垣間見えるキュートな笑顔が素敵ですよね。
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現在の姿。ほぼ刀の寸法に近い形です。区(Machi)とする部分を起点に、茎(nakago)と切っ先(Kissaki)の方向が分かります。
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テンション爆上がりの杉口を見てやってくださいw
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刀の棟(Mune)の様子について説明しています。晶平刀匠の目には皮鉄(Kawagane)と、その間に挟んだ芯鉄(Shingane)の違いがはっきり分かります。それぞれの鉄は鍛錬した方向が違うからです。
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この後、鉄を更に叩いて長さなどを整えます。そして『切っ先(Kissaki)を成形します。切っ先の作り方は注目ポイントですよ。
-----英語のみの部分・日本語版には入れません-----
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想定する切っ先の形とは逆方向に鉄を切り落とす。そして、手鎚で叩いて切っ先(Kissaki)を正しい方向へと形作る。そうする事で、切っ先まで刃鋼(Hahagane)を行き渡らせる事が出来る。また、先端の様々な鉄が混在した部分を切り落とすので、切っ先の先端まで鉄を均質にする事が出来る。
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素延べの開始。皮鉄と芯鉄を刀の長さになるまで叩いて延ばす工程です。
"Sunobe" : Forge the skin steel and core steel into the lenge of the sword.
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刀鍛冶は炭と炎で鉄を操るマエストロですね!
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先端の切り落とす箇所へ印を付けます。晶平刀匠は刃側と棟側の様子を観察して、その上で訂正をしませんでした。彼には鉄の様子の全てが見えているのです。
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切り落とした刀の断面を観察します。芯鉄、皮鉄、刃鋼がはっきりと判ります。そして、切っ先のために切り落とす箇所が決まります。
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切っ先を成形します。手鎚でリズミカルに叩くだけで美しい切っ先を作る高度な技を、どうぞ堪能してください。
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刀の全体の長さや姿も整えます。
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常に過酷な状況に晒されている刀鍛冶の手。それでも普段、晶平刀匠の手はとても清潔に保たれています。
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刀に『反り(Sori)』が出来ている事に気が付きましたか?
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刀は『逆刃刀』のように、棟側が反っている状態です。これに『火入れ』をすることで刃側が反り返ります。
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『火造り』。日本刀の形に打ち出す工程です。
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刃側を叩いて薄く打ち出します。どんどん、私たちが想像する『日本刀』のように、刃が出来て棟との境が見えるようになります。
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ここは『萌え』ポイントです!
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いよいよ、杉口の刀の姿がはっきりと見えてきました!